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OBからのメッセージ No.48

  • 第1期 電気工学科
卒業年度:1967年(S42年)

  • 第1期 電気工学科
卒業年度:1967年(S42年)

表題

  • 一時帰国でメモリーレーンを爆走(後編)

2026/05/16

 さて、順調に進んでいたはずの今回の旅だが、プレゼン前夜に事件は起こりました。

 

 夕食後、ホテルのロビーで同級生のTMくんと「明日は本番だな」と話しながらスマートフォンを開いたところ、メールが出てこない。いや、メールどころか何も動かない。完全にフリーズ状態でした。

 翌日のプレゼンは、スマートフォンに入れてあるナレーションを見ながら進める予定でした。つまり、スマホが使えない=プレゼン不能。これはまずい、と一瞬で血の気が引きました。

 

 原因はすぐに思い当たりました。レンタルしていたポータブルWi-Fiです。「さっきのレストランに忘れたに違いない」と思い込み、電話で確認し、さらにタクシーで戻って捜索。しかし——ない。どこにもない。

 

 諦めてホテルに戻り、部屋のドアを開けて電気をつけた瞬間——そこに、当のポータブルWi-Fiが鎮座しているではないですか。

 ドア横のテーブルの上で、まるで「どこへ行っていたんだい?」とでも言いたげに。

 しばし呆然。いや、この自分がそんな初歩的なミスをするはずがない……と思いたいのだが、証拠は目の前にある。どうやら自分で部屋に置いたまま出かけていたらしい。

 

 ロビーに戻ってTMくんに報告すると、彼は大笑い。こちらは安堵と脱力で笑うしかない。つい先ほどまでの「人生最大級のピンチ」は、一瞬で「単なる思い込み」に格下げとなりました。

 それにしても、レストランでは確かにスマートフォンを触っていた気がするのだが……人間の記憶というものは、なかなか当てにならないものですね。

 

 そんな騒動の翌日、プレゼンは無事に終了。学校関係者や同級生の助けもあり、「何とかやり切った」というのが正直なところですが、多くの在校生に参加してもらえたのが何より嬉しかったです。終了後に若者たちと一緒に撮ったアロハサインの集合写真は、今回の旅の宝物です。

 

 その後は今治・大三島へ移動し、同級生とともに宿泊。念願だった特大の舟盛りとも会えました。何年も待った(少々大げさではあるが)その一皿は、期待を裏切らない見事なものでした。

 さらに大阪では、現役時代にお世話になった方々と再会。40年ぶりという方もいたけど、不思議なもので話し始めるとすぐに当時に戻ります。ただ、お互いに「誰だったかな?」という瞬間があったのは、ここだけの話です。

 

 そして京都での一日は、ようやく訪れた静かな時間でした。案内していただいた大原では、観光地の賑わいとは少し違う、落ち着いた空気が流れており、特に宝泉院の庭は印象に残りました。ここまでの慌ただしい日々を振り返りながら、心を整えるような時間となりました。

 

 こうして約6日間でおよそ14,000キロを移動した今回の旅。70代後半の身には少々ハードではありましたが、それ以上に得るものの大きい時間でありました。

 思い出というのは、ただ振り返るだけでなく、もう一度歩いてみるとまた違った景色が見えてくるものですね。
よし、まだまだこれからだ…生涯青春だ!そんな気持ちにさせてくれた旅でありました。

―以上―

 



運営からのコメント

久し振りに一時帰国し、母校で一期生時代の学生生活と海外生活を話したときの話。 本番直前にアクシデント発生。 なんとかアクシデントを回避してプレゼントを実施し、その後の楽しみを綴った後編。ぜひご一読ください。
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